~ VOL.1「あ」 ~
鋳物業界では業界特有の用語が多く存在します。
ここでは、第一弾として、「あ行」の鋳物関連キーワードをご紹介します。
洗われ(あらわれ)
溶けた金属を鋳型に流し込む注湯作業の際、注湯の勢いで、鋳型内部が削られてしまうこと。鋳物(いもの)
溶けた金属を砂などで固めて作った型に流し込み、冷やし固めて出来た製品のこと。
<鋳物製品例 スキレット>
神栄の生産対応可能製品のご紹介はこちらを参照ください。
鋳型(いがた)
溶けた金属を流し込む型のこと。
<注湯前の完成した鋳型>
鋳ぐるみ(いぐるみ)
鋳型内に鉄製や銅製など、鋳造によって異なる材料の部品を一体化させること。鋳放し(いばなし)
鋳造後に、鋳型から取り出したままの加工を全くしていない鋳物の状態のこと。
<鋳放しのイメージ>
入れ干し(いれぼし)
鋳型に溶けた金属を流し込む際に、溶湯が不足し、完全な鋳物が出来ない状態のこと。鋳肌(いはだ)
加工していない、鋳造したままの状態の鋳物の表面のこと。黒皮(くろかわ)ともいう。
<鋳肌のイメージ>
鋳物は魔物
出来上がった鋳物製品の品質良し悪しに関係する要素がとても多く、どんなに機械的に条件を出しても製品品質が違う困った現象がおこる。だからこそ職人として鋳物にのめりこんでしまう魅力をひっくるめて、「鋳物は魔物」と呼ばれる。
<鋳造の様子>
F1(えふわん)
鋳造方法のひとつ。F1鋳造は、プレート型鋳造の一種で、プレート状の木型で上型・下型共に造形できる。
プレート型鋳造はコストパフォーマンスに優れた鋳造法であり、小回りが利くこと、小ロット生産が可能なことが強み。
<F1鋳造の様子>
神栄の鋳造現場のご紹介はこちらを参照ください。
エポキシ
粉体塗装時に使われる粉末状の塗料の一種。パウダーとも呼ばれる。細かく粉砕して粉状にした塗料(粉体塗料)を、塗装対象物に直接付着させ、高温で溶かしてから、乾燥させて固めることで塗膜を形成する。
加熱して固化させることで塗膜を形成することから、焼付塗装の一種でもある。
<エポキシを使った粉体塗装の様子>
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押し湯(おしゆ)
鋳型に余分に溶けた金属を流し込むこと。鋳型内で溶けた金属が冷却し、固まる際、鋳型の中で収縮が起こり、隙間が発生することがあり、これを防ぐために行う。
<押し湯のイメージ>
落ち粉(おちこ)
鋳型から取り出した鋳物にバリ取りやヤスリがけを行う際に発生する金属の粉のこと。
<バリ取りの作業現場>
おしゃか
物事がダメになる、使い物にならなくなる、という意味。鋳造過程で、金属を溶接する際に火が強すぎて失敗し、「火が強かった」というところを「シガツヨカッタ(4月8日だ)」としゃれたもので、4月8日はお釈迦様の誕生日であることが語源。
<お釈迦様のイメージ>
次回、「か行」のご紹介もお楽しみに!
神栄株式会社は、ベトナム・タイのローカル協力工場から鋳物及び金属製品を輸入販売しております。ベトナムから8年、タイからは約40年以上の輸入実績があり、豊富な経験を持つスタッフを多数有しています。
リスクヘッジとコストダウンとして、ベトナム・タイからの調達をご検討頂きますようお願いいたします。
今後も現地スタッフと連携し、引き続き貿易、生産、コスト低減、リスクヘッジなど、鋳物CHINA+ONEでお客様により良いサービスを提供できるように、努力をしていきたいと思いますので、是非、タイ、ベトナムにお越しの際は、現場の視察に足を運んで頂ければ幸いです!