ベトナムの現地鋳物工場視察

今回は、【ベトナムの現地鋳物工場視察】

というお題でございまして、ベトナムの現地情報や、現場の様子から日常まで、当社のX（Twitter）で配信を
させて頂いておりますので、そちらも是非ご覧頂ければと思います！

さて、今回は、最近頭を痛めている「ベトナムでの鋳物生産現場人材の確保」についてお知らせしたいと思います。
ベトナムはアジアで急成長をしている製造業のハブとして、多くの企業にとって魅力的な場所となっており、
海外からの投資も増え、至る所で工業団地が建設されてるのはご存じの通りです。
それに伴い、人件費の高騰、人材の確保がとても難しくなってきています。

ベトナムの労働力の核は平均年齢３１歳。若く、優秀な人財の宝庫ではあるものの、
それ以上に労働市場は売り手市場になっております。特に欧米系の企業がごっそりと労働者を確保してしまい、
ベトナムローカル企業や、正に、私共の鋳物現場のような３K職場での労働力確保には頭を悩ませています。

私共のベトナムローカル協力工場では、日本品質を維持する為に、重要な生産工程は生産人員を固定し、
ある程度のインセンティブを与えるなどの工夫をしておりますが、それでも、なかなか難しいこともあります。

そこで、砂型の自動造型機導入を順次強化し、生産効率を向上し、労働力不足を補いながら、品質の安定に努めています。
私共がベトナムで生産を始めた１０年前は、ローカル企業は手込めやF1が殆どだったことを考えると隔世の感があります。
（最近私共の協力会社に導入された自動造型機↓）

ただ、機械化は進んでいくと思われますが、熟練した人間の経験を機械化することはできません。
私共の現地協力工場も、現場経験の蓄積と継承の重要性を忘れずに、日々情熱をもって仕事に取り組んでいます。

神栄は安定した生産背景を構築する為、設備投資や人材の確保を率先して行っているところが強みです。
お客様との安心・安定したお取り組みを目指しております。

今後も現地スタッフと連携し、引き続き貿易、生産、コスト低減、リスクヘッジなど、鋳物CHINA＋ONEで
お客様により良いサービスを提供できるように、努力をしていきたいと思いますので、
是非、タイ、ベトナムにお越しの際は、現場の視察に足を運んで頂ければ幸いです！！

●当社の取組み、チャイナプラスワンのご相談はコチラ