神栄鋳物歴史のご紹介(後編)~第三国への挑戦~
ただいま約2カ月ぶりにベトナムに来ております。
日本品質をお届けする為に日夜奮闘している当社現地スタッフや工場の方々と、
更なる品質向上への課題の解決へ現場で打ち合わせをしています!
【前回のおさらい】
約35年前から当社の中国貿易の実績を背景とした中国からの鋳物仕入れを開始、10年程は継続したものの、
中国の発展に伴うモータリゼーションの到来やお客様にご満足いただけるサービスを提供出来ず、
中国仕入れから撤退をせざるを得ませんでした。
【CHINA+ONEの歩み後編】
中国仕入れからの撤退後、2014年からインドネシア、フィリピン、マレーシア、ベトナムなどの東南アジア周辺で
新たな仕入れ先の開拓を開始しました。東南アジア周辺での開拓作業の過程では、中国の技術力の高さや、
リーズナブルなコスト、柔軟な生産対応力に対抗できる仕入れ先はなかなか見つかりませんでしたが、
その一方で、中国は環境問題や、時には政治的な要因で、中国を補完する仕入れ先の確保をお求めのお客様
も一定数おられることが分かりました。
仕入先開拓の結果、当社の連絡事務所もあるベトナムを調達拠点として、
ベトナム北部のローカルの鋳物メーカー3社を手始めに、生産委託先にすることとして取引を開始しました。
中国仕入撤退の経験から、貿易のノウハウや実務に加え、鋳物の現場での生産管理や知識、体制、機能
により深く入り込んでいくことで、もっとお客様から評価して頂けると考えました。
こうして、タイ・ベトナムを仕入拠点とする「CHINA+ONEの鋳物調達」への取り組みがスタートしました。
「生産現場に深く入り込む」ことは簡単なことではありませんでした。
相手は、輸出した実績もないベトナムのローカルメーカーでもあり、ベトナムの生産現場で毎日葛藤の日々が続きました。
出来たモノを現場で来る日も来る日も補修、補修、補修の繰り返しで、一番多い年で一年の半分を現地で過ごすこともありました。
歳月は流れ、2年目を過ぎる頃には仕入れ先各社の経営陣や現場の担当者が徐々に理解を示してくる様になり、
当社スタッフも成長、我々の要求する「日本の品質」レベルも緩やかに現場に浸透していき、足掛け10年、
現在ではベトナムから年間500トン、タイからは600トンの鋳物製品を安定した品質で提供できるようになりました。
今後も現地スタッフと連携し、引き続き貿易、生産、コスト低減、リスクヘッジなど、鋳物CHINA+ONEで
お客様により良いサービスを提供できるように、努力をしていきたいと思いますので、
是非、タイ、ベトナムにお越しの際は、現場の視察に足を運んで頂ければ幸いです!!
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